諏訪部の採取記録~山菜・きのこ・釣り~

田舎で山菜やきのこを採ったり、釣りしてます。

真鯒/令和7年9月23日

夏きのこもひと段落したので、山から海へ、今日からは採取の舞台を移すことに。狙うは、昨年から心に決めていた鱸。今年はぜひ、自らの手で釣り上げた鱸でカラスミを拵えたいです。

サーフの状況

日時 令和7年9月23日(火)5:15~6:30
天気 晴れ
波の高さ 1m

釣果

マゴチ(約50cm) 1匹

タックル

ロッド NESSA CI4+ S1002MH
リール ストラディック 4000XG

使用ルアー

ルアー名 カラー レンジ
Komomo SF-125 ピンク&ピンク 5~50cm
かっ飛び棒シャローライト 赤金グローベリー 0~100cm
Beach Walker Flipper Z ピンクサンライズ 底付近

ヒットルアー

ルアー名 カラー レンジ
Komomo SF-125 ピンク&ピンク 5~50cm

攻め方

  • かっ飛び棒シャローライト→Komomo SF-125→ Beach Walker Flipper Zの順でレンジを上から探っていったが反応なし
  • その後 Komomo SF-125で底から少し上を探ってたら6時20分頃にヒット

感想

記念すべき今年最初の釣りで姿を見せてくれたのは、立派な真鯒。サイズも申し分なく、ひとまず幸先のよい出だしです。やはり頼りになるのは Komomo。

定番のルアーローテーションだけでも十分に結果を出せますが、今年は新しいルアーを加えてみようと考えています。

さて、手元に残った真鯒をどう料理に仕立てようか。お酒は真鯒のひれ酒に決めました。涼しくなってきたこの頃にはきっとピッタリでしょう。

チチタケの炊き込みご飯

ちちたけの炊き込みご飯

先日、ようやくチチタケが顔を覗かせました。今年の雨不足の影響でなかなか姿を見せてくれなかったのです。それから一週間。きっと今なら盛りに違いないと思い、再び山へと足を運びました。案の定、あちらにもこちらにもチチタケが生えていました。
先日は、王道のチタケ蕎麦を作ったばかり。同じ料理でもよかったのですが、どうしても試してみたい一品がありました。それが、炊き込みご飯。チチタケの出汁をたっぷり含ませたご飯なら、きっと美味しくなるなるに違いないと思ったのです。今回はチチタケのあのボソボソした食感対策として、具沢山の炊き込みご飯に仕上げました。

チチタケの炊き込みご飯

材料(2合分)

材料 分量
チチタケ 150g
鶏もも肉 100g
人参 1/2本
なす 1本
(A)水 330cc
(A)日田醬油 天然だしの素 大さじ1
(A)醤油 大さじ2
(A)みりん 大さじ1
ねぎ お好みで
七味唐辛子 お好みで

作り方

(今回は土鍋を使用しました)

  • まずは下ごしらえから。チチタケは薄く2~3mm幅に切り、鶏もも肉は小さめの一口大に。なすは半月のいちょう切りにして水にさらし、アクを抜きます。人参は細切りに。
  • フライパンにサラダ油(分量外)を熱し、チチタケを加えて中火で炒めます。ぬめりが出てきたところで鶏肉となすを加え、全体に火が通るまで炒め合わせます。
  • 研いだ米を土鍋に入れ、炒めた具材とにんじん、調味料、水を加えて炊きます。
  • 炊き上がったら全体をさっくり混ぜ、お茶碗に盛り付けて。仕上げにねぎと七味を散らせば完成!

    チタケうどん、旬の秋刀魚と一緒に

感想

正直なところ、チチタケを炊き込みご飯にするなんてどうだろう、と最初は思いましたが、口に運んでみれば驚きです。具沢山にしたことで、きのこの食感はまるで気にならず、チチタケ特有の風味がご飯に溶け込み、ほっとする味わいになりました。
この調子なら、パスタやピザにも応用できそうですが、それはまた来年の楽しみです。なにより、今年のように雨に恵まれなかった夏でも、こうしてチチタケと出会えたことに感謝せずにはいられません。やはり山菜やきのこ採りにおいて、足で稼ぐに勝るものはありません。

【決定版】ちたけ蕎麦

【決定版】ちたけ蕎麦

今年も、夏きのこの季節が終わりに近づいてきました。今回で夏きのこは最後かなと思い山に行ったところ、思いがけずチチタケがひょっこり顔を出していたのです。
いつもならお盆のころに盛りを迎えるこのきのこも、今年は雨が少なかったせいか、これまで一度も見つからずにいました。だからこそ、秋の気配漂う今になって姿を見せてくれたことが、とても嬉しかったです。
いろいろと試してみたいレシピは頭に浮かんだのですが、やはり最初に食べたいのは、定番のちたけ蕎麦。昨年も作ったのですが、どうしても気になるチチタケの食感を、今年は少し工夫してみることにしました。

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【決定版】チタケ蕎麦

材料(2名分)

材料 分量
チチタケ 100g
ナス 1本
蕎麦(乾麺) 200g
(A)日田醤油 天然だしの素 小さじ1
(A)水 400cc
(A)醤油 大さじ2
(A)みりん 大さじ2
ネギ(トッピング用) 適量

作り方

  • まずは下ごしらえから。チチタケは2,3mm幅で薄切りし、ナスは一口大に乱切りして水にさらし、アクを抜く。
  • 鍋にサラダ油(分量外)を熱し、ナスを皮目から炒める。火が通ったら一度取り出す。
  • 鍋に残った油を軽く拭き取り、チチタケを中火でじっくり十分ほど炒める。
  • そこへ先ほどのナスと(A)を加え、弱火で十五分ほど煮込む。
  • 別の鍋で蕎麦を茹で、器に盛り付けたら、熱々のつゆを注ぎ、刻んだネギを散らして完成!

感想

チチタケを口にするたび、どうしてこのきのこからこんなにも豊かな出汁が出るのか、不思議でなりません。今回は薄く切ったおかげで、これまで気になっていたボソボソとした食感も気になりませんでした。さらに、わずかに加えた天然だしの素がつゆに深みを与えてくれ、味わいは一層豊かなものに。そのつゆを吸ったナスがまた美味しいです。
これはもう、我が家にとってのちたけ蕎麦の「決定版」と言ってよいのではないかと。

無花果のブルーチーズソースパスタ

無花果のブルーチーズソースパスタ

今年、SNSを眺めていると妙に目に飛び込んでくる食材がありました。無花果です。
これまであまり食べる機会がない果物でしたが、アップされるサラダやフライはどれも美味しそうで。気づけば「私も食べてみたい」と思うようになっていました。
どう調理しようかと考えて、最初に思い浮かんだのはチーズをたっぷり使ったクリームパスタ。無花果をカプレーゼ風に合わせる写真を多く目にしていたので、相性は間違いないだろうと踏んだのです。けれど、ここでひと工夫を加えたくなりました。ブルーチーズを足してみよう、と。
というのも、以前ふきのとうで試したブルーチーズソースのパスタが、思いのほか上手にできたことがあったからです。

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無花果とブルーチーズソースパスタ

材料(2名分)

材料 分量
無花果(生食用) 5個
ベーコン 70g
にんにく 1片
パスタ 200g
生クリーム 200cc
北海道十勝 大人のカマンベール&ブルー 1個
塩胡椒 適量

作り方

  • まず下ごしらえ。無花果は皮をむいて縦に四等分にする(うち2個はトッピング用に取り分ける)。ベーコンは5mm幅の短冊切りに。にんにくは包丁の腹でつぶし、みじん切りにする。
  • フライパンにオリーブオイル(分量外)とにんにくを入れ、弱火で香りを引き出す。香りが立ったらベーコンを加え、中火で焼き目がつくまで炒める。
  • 無花果を加え、弱火で混ぜ合わせる。果肉が柔らかくなったら崩しながら、「北海道十勝 大人のカマンベール&ブルー」を手でちぎって加え、余熱で溶かす。
  • チーズがほどよく溶けたところで、生クリームを注ぎ入れ、なじませる。
  • 塩分濃度1%のお湯でパスタを袋表記より1分短く茹でる。
  • 茹で上がったパスタをフライパンへ。弱火で加熱しながら全体を絡め、塩胡椒で味を整えたら完成!

感想

ひと口食べて、思わず笑みがこぼれました。無花果をほとんど食べたことのなかった私ですが、「これが正解では?」と心の中で呟いてしまうほどの相性の良さ。
とろけるような甘みとブルーチーズの独特の風味と塩気が互いを引き立て合い、ベーコンの旨みとクリームが全体を優しく包み込む。奥さんも「また作って」と言ってくれました。これは我が家の定番料理に追加決定です。
調べてみると、無花果ラグーソースや冷製パスタにも活用できるとのこと。まだまだ引き出しがある食材のようで、次はどんな料理で食べようか、楽しみが尽きません。

アカヤマドリのカルボナーラ

アカヤマドリのカルボナーラ

さて、アカヤマドリの料理も、これで三回連続の投稿になります。
これまでにヤマドリタケモドキやムラサキヤマドリタケ、そしてこのアカヤマドリでいろいろな試みをしてきましたが、きのこの風味を一番生かすことができたのは、クリームと合わせた時だと感じます。山菜と油の相性がいいように、ポルチーニ系のきのこは、クリームと相性がいいことを再確認しました。
この日はカルボナーラを作りました。参考にしたのは、以前作った「わらびのオイスターソースカルボナーラ」のレシピです。いくつかの作り方を試しましたが、このやり方が一番失敗することなく作れます。

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アカヤマドリのカルボナーラ

材料(一人分)

材料 分量
アカヤマドリ(乾燥) 15g
ベーコン 50g
にんにく 1片
お湯 50cc
パスタ 100g
(A)卵 1個
(A)粉チーズ 大さじ3
(A)生クリーム 大さじ2
塩胡椒 適量

作り方

  • まずは下ごしらえから。アカヤマドリはお湯で戻す。戻し汁は後で使うため取っておく。ベーコンは5mm幅の短冊に切り、にんにくは包丁の腹でつぶしてからみじん切りに。(A)の材料はあらかじめよく混ぜ合わせておく。
  • フライパンにオリーブオイル(分量外)とにんにくを入れ、弱火でじっくり熱する。香りが立ったところでベーコンを加え、中火にして焼き目がつくまで炒める。
  • ここにアカヤマドリと戻し汁を注ぎ入れ、煮詰めながら乳化させる。
  • その間に、塩分濃度1%のお湯でパスタを茹でる。
  • 袋の表示時間より1分早くパスタを上げ、フライパンに移す。火を止めてから(A)を加え、余熱で絡める。もしソースが水っぽければ、極弱火でそっと混ぜ合わせる。
  • 塩胡椒で味を整え、器に盛れば完成!

感想

やはりこの手のきのこは、クリームと結びつけるとその風味を存分に発揮します。調理の段階からすでに、アカヤマドリ特有の香りがふわりと立ちのぼり、出来上がりを待たずして美味しく仕上がることを確信できるほどでした。カルボナーラのソースにはその旨味が余すところなく溶け込み、一口ごとに深い満足をもたらしてくれます。
夏のきのこは、もうあと一度か二度、山へ入ったらおしまいでしょう。次は採取の場を海へ移し、ヒラメやマゴチ、スズキを釣りたいです。釣り上げた魚をどんな料理に仕立てようかと考えるだけで、ワクワクします。

【決定版】アカヤマドリのリゾット

【完成版】アカヤマドリのリゾット

昨年、アカヤマドリを使ってリゾットを作りました。米はきのこの色に染まり、鮮やかな黄色がとてもきれいで、香りもアカヤマドリならではの深い風味。ひと口食べれば、きのこの旨味がしっかりと感じられ、とても美味しく仕上がったと思います。

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ただ、食感はリゾットというよりも「おじや」に近く、もう一歩というところでした。
調べてみると、リゾットには基本となる大切な手順があるのだそうです。米のデンプン質が溶け出さないように、①熱湯を使うこと、②少しずつ加えて煮ていくこと。この二つを守らなければならないのですが、前回はその肝心な部分をすっかり抜かしてしまっていたようです。
今回はその点を踏まえて、もう少し完成度の高い一皿に挑戦してみたいと思います。

アカヤマドリのリゾット

材料(2名分)

材料 分量
アカヤマドリ(乾燥) 15g
ベーコン 50g
玉ねぎ 1/2個
バター 10g
米(洗っていないもの) 150g
オリーブオイル 大さじ1
お湯 700cc
コンソメキューブ 1個
ピザ用チーズ 大さじ1~2
塩胡椒 適量

作り方

  • アカヤマドリはお湯で戻し、細かく刻む。戻し汁にはコンソメキューブを溶かしておく。ベーコンは刻み、玉ねぎはみじん切りにする。
  • フライパンにバターを落とし、玉ねぎとベーコンを弱火で炒める。玉ねぎが透き通ったら、米とオリーブオイルを加え、米が透き通るまでさらに炒める。
  • アカヤマドリと戻し汁を注ぐ。米がひたひたになる程度に加え、以後は少しずつ足しながら煮ていく。
  • 米の芯がわずかに残るくらいまで、15分~20分煮込む。

仕上げにピザ用チーズを加え、塩胡椒で整えて完成!

感想

今回は前回のような“おじや風”のもたつきはなく、口に運ぶと米が一粒ずつ存在感を示しながらも、とろりと溶けたチーズが全体をやさしくまとめてくれます。思わず「これだ、これだよ」と独り言をもらしてしまったほど。味については言うまでもなく大満足で、ようやく自分の理想とするアカヤマドリのリゾットにたどり着けた気がします。“完成版”と呼んでよい仕上がりになりました。

アカヤマドリの洋風炊き込みご飯

アカヤマドリの洋風炊き込みご飯

この日の山は、まるで合図でもあったかのように、至るところでアカヤマドリが顔をのぞかせていました。赤茶けた大きな傘が落ち葉の間からひょいと現れるたびに、胸が高鳴ります。私の暮らす地域では、ヤマドリタケモドキの方がよく姿を見せてくれるのに、アカヤマドリはそう滅多にお目にかかれない。だからこそ、足を止めるたびに思わず笑みがこぼれ、ひとり山の中で「おお」と声を上げてしまったほどでした。

アカヤマドリ

さて、そのアカヤマドリ。昨年はリゾットに仕立ててみましたが、あの特有の香りと味は記憶に残っています。同じものを作ってもいいのですが、この日はどうにも「がっつり食べたい」という気分。そこでふと思いついたのが炊き込みご飯でした。しかも和風ではなく、ベーコンで食べ応えを増し、コンソメとチーズで洋風に寄せたらどうだろうか。

アカヤマドリの洋風炊き込みご飯

材料(2合分)

材料 分量
アカヤマドリ(乾燥) 15g
ベーコン 50g
玉ねぎ 1/4個
バター 10g
2合
400cc
コンソメ(キューブ) 1個
ピザ用チーズ 好きなだけ
塩胡椒 適量

作り方

  • (今回は土鍋を使用)
    アカヤマドリは水で戻す。戻し汁は捨てず、後で炊飯に使う。ベーコンは5mm幅の短冊切り、玉ねぎはみじん切りに。
  • フライパンにバターを溶かし、玉ねぎを弱火で透き通るまで炒めて取り出す。
  • 同じフライパンでベーコンを中火で焼き、こんがりとした焼き目をつける。
  • 土鍋に研いだ米、アカヤマドリ、玉ねぎ、ベーコン、コンソメ、アカヤマドリの戻し汁(濾して加える)を入れ、炊く。
  • 炊きあがったらピザ用チーズをたっぷりと混ぜ込み、塩胡椒で味を整えて完成!

感想

炊きあがった土鍋の蓋をそっと開けると、まず目に飛び込んできたのは、アカヤマドリ料理ならではの鮮やかな黄色に染まったご飯でした。ベーコンのピンク色との対比がきれいです。そしてひと口含めば、ふくよかな風味が口いっぱいに広がり、噛みしめるたびにアカヤマドリの旨味を感じることができます。
子どもたちの反応も上々で、特に上の子は何度もお代わりをし、箸を止める気配がありませんでした。幸い、乾燥させたアカヤマドリはまだたっぷりと残っているので、これはもう我が家の定番になること間違いなし。次はどんな料理に仕立てようかと、今から楽しみでなりません。